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AIに「目」を与える · 手探りで作らせるな(agent-browser)

コードを書くほぼすべてのAIには、ある静かな問題がある。手探りで作業しているのだ。画面を生成して「はい、これで動きます」と言う…でも、それを確かめるために一度も開いていない。目がないのだ。agent-browser —— Vercelのオープンソースツール —— はまさにその「目」を与える。あなたのアプリを本物のブラウザで開き、見て、クリックし、フォームを埋め、本当に動くか確認し、どこが壊れているかを教えてくれる能力だ。これをあなたのエージェント(Claude Code、Cursor、Codex)に組み込み、作ったものを推測ではなく常に検証させるよう頼む。そしてそれは始まりに過ぎない。Webに目を持てば、AIはサイトを閲覧し、情報を抽出し、繰り返しの作業を自動化することもできる。このガイドでは、インストール方法、言われなくても検証させるためのプロンプト、そしてそれが開く可能性の世界を紹介する。

Jun 22, 202612 min
これは誰のため?
コードエージェント(Claude Code、Cursor、Codex)で構築していて、AIに推測をやめさせ、自分がやったことを確認させたい人のためのもの。このシリーズで最も上級者向けの資料(ターミナルエージェントが必要)だが、コンセプトは誰にでも役立つ。作ったものを検証するAIは、信頼できるAIだ。

問題 · あなたのAIは手探りで作っている

これはAIで構築するすべての人に起きているのに、ほとんど誰も気づいていない。AIが画面、フォーム、フローを生成して、「はい、これで動きます」と言う。でも、それを見るために開いた?いや。AIはコードを書いて、大丈夫だと思い込んでいる —— 確認する目がないのだ。味見せずに料理を出すシェフのようなもの。うまくいくこともあれば、ボタンが何も反応しなかったり、ログインが壊れていたり、画像が表示されなかったり —— それに気づくのは、本番環境で、顧客の前にいるあなたなのだ。

これが生まれた痛み · 「完成」じゃなかった「完成」
実は壊れていた「もう動きます」は、AIで構築するなかで最もイライラする瞬間のひとつだ。信頼を失う。すべての「完成」を、あなたが手動で、ブラウザを開いて、クリックして、確認しにいかなければならない。それは遅くて疲れる。もしAIが「完成」と言う前に、自分でそれをやってくれたら?
実話(私たちの話)
これは理論ではない。まさにこの製品を作っているとき、最初はAIに作ったものを確認しにいくよう頼んでいた —— すると正直に、「アプリを開いて見る手段がありません」と答えていた。手探りで作っていたのだ。agent-browserを組み込んだ瞬間、すべてが変わった。その日からAIはアプリを開き、閲覧し、作ったものを確認するようになった —— このガイド自体をライブで検証することさえ。ビフォーとアフターは本物で、それこそがこのガイドがあなたに教える構築法だ。

agent-browserとは? · あなたのAIの目

agent-browserはVercelのオープンソースツールで、あなたのAIエージェントに本物のブラウザを操作する能力を与える。アプリを開き、画面にあるものを見て、クリックし、フィールドに入力し、フォームを埋め、スクリーンショットを撮り、コンソールのエラーを読む。平たく言えば、ブラウザに目と手を与えるのだ。推測をやめ、確認するようになる。

こう想像してみて · 味見するシェフ
agent-browserのないAIは、味見せずに調理して出すシェフ —— うまくいったと信じているだけだ。agent-browserがあれば、出す前に一皿ずつ味見するシェフになる。開いて、見て、良い出来だと確認して、それからようやく「完成」と言う。指を組んで祈るのと、確信を持つのとの違いだ。
それって webapp-testing と同じじゃない?
似ているが、agent-browserはさらに先を行く。webapp-testingスキル(5つのスキルの資料にあるもの)は「あなたの」アプリをテストする。agent-browserはそれをやった上で、さらにWeb上のあらゆるサイトを閲覧し、情報を抽出し、作業を自動化し、MCPサーバーと暗号化された認証情報のvaultまで備えている。単なるテスターではなく、完全なブラウジングツールだ。ここでの焦点は2つ。作ったものの検証 + AIにWebの世界を開くこと。

メリット#1 · 常に検証させる(手探りではなく)

これがあなたの働き方を変える使い方だ。何かを作るたびに、完成したと言う前に自分でそれを開いて検証するようAIに頼む。ログインを作った → テストアカウントで登録して、ちゃんと入れることを確認させる。フォームを作った → 埋めて、ちゃんと送信されるか確かめさせる。画面を変えた → 開いて、見た目が良くコンソールにエラーがないか確認させる。「動くと思う」から「試したし動く」へと変わる。

習慣 · 「見ずに完成と言うな」
これをあなたのエージェントの恒久的なルールにしよう。どんなタスクも、ブラウザで検証しないかぎり完了とみなさない。C-A-Rプロトコルと同じ精神を、インターフェースに適用するのだ。作る → 開いて確認する → それからようやく「完成」。自己確認するAIは、あなたのところまで届くエラーがはるかに少ない。

メリット#2 · 可能性の世界を開く

AIに目を与えることは、自分のものを検証するためだけではない。ブラウザを自由に使えるようになれば、AIはもっとたくさんのことができる。

Webに目を持ったAIができること
アプリをエンドツーエンドで検証:登録、閲覧、主要フローのテスト、そしてどこが壊れているかの報告。
Webサイトから情報を抽出(価格、データ、リスト)して整理して持ってくる。
繰り返しのフォーム入力や、面倒なブラウザ作業の自動化。
リサーチ:複数のページを開いて読み、重要なところを要約する。
セッションの再利用:すでにChromeでログインしていれば、そのセッションで作業できる(あなたの許可のもとで)。

何が特別なのか(専門用語なしで)

従来の自動化ツール(Playwrightなど)とは違い、agent-browserはAIエージェント向けに作られている。ページ全体を読む(大量のトークンを消費する)のではなく、AIに操作できる要素のコンパクトな「地図」を与える。つまり、あなたのエージェントにとってより安く、より速いのだ。Vercel製のオープンソースで、寛容なライセンス。

vercel-labs/agent-browser
REPO

Vercel製のagent-browser —— AIエージェント向けに作られたブラウザ自動化CLI。あなたのエージェント(Claude Code、Cursor、Codex)にブラウザの目と手を与える。開く、見る、クリック、入力、抽出、検証。アクセシビリティツリーのスナップショット(トークン効率が良い)を使い、MCPサーバーを備える。オープンソース。

RustApache-2.0View on GitHub

インストール方法(コードエージェントが必要)

コマンド1つでパソコンにインストールでき、初回にブラウザをダウンロードする。あとはAIエージェントがそれを使う。(方法はいくつかあるが、npmが最も一般的。)

agent-browserをインストール(npm)bash
npm install -g agent-browser
agent-browser install
よければ、エージェントにインストールさせよう
シリーズ全体と同じく、ターミナルと格闘する必要はない。エージェントにリポジトリのリンク(github.com/vercel-labs/agent-browser)を渡して、「agent-browserをインストールして、作ったものをブラウザで検証できるように設定して」と伝えればいい。彼がやってくれるし、あなたがやるべきことがあれば教えてくれる。お好みならHomebrew(brew install agent-browser)やCargoでも入る。

プロンプト1 · 作ったものすべてを検証させる(黄金律)

これがあなたの働き方を変えるプロンプトだ。手探りで作るのをやめさせるために、エージェントに貼り付けよう。

エージェントに貼り付け · 推測せず、検証させるテキスト
agent-browserがインストールされています。これからは、agent-browserを使って自分でブラウザで確認していないかぎり、何かが「もう動きます」と言わないでください。

インターフェースで何かを作ったり変更したりするたびに:
1. agent-browserで私のアプリを開いてください([あなたのURL、例:http://localhost:3000]で動いています)。
2. たった今作ったり変更したりしたところまで移動してください。
3. 実際のユーザーのように試してください:クリックし、フィールドを埋め、主要なフロー[あなたのフローを書く、例:「登録 → ダッシュボードに入る」]を完了させてください。
4. 見た目が良く、ブラウザのコンソールにエラーがないことを確認してください。
5. 何かが壊れていたり見た目が悪かったりしたら、直して再度検証し、本当に動くまで繰り返してください。
6. それからようやく「完成」と言い、何を検証して何を見たか教えてください。

黄金律:どんなインターフェースのタスクも、ブラウザで検証しないかぎり完了とみなさない。手探りで作らないこと。

プロンプト2 · Webの自動化 / 情報抽出

もうひとつの超能力 —— 閲覧と自動化 —— を活かすために、このプロンプトは具体的なWebタスクにagent-browserを使うようAIに頼む。

エージェントに貼り付け · 閲覧して抽出テキスト
agent-browserを使って、このWebタスクを一歩ずつやってください:

[あなたのタスクを書く、例:「このページ[URL]を開いて、製品のリストと価格を抽出し、整理した表にして持ってきて」/「[サービス]の私のパネルに入って、Xの状態を教えて」/「このフォームにこのデータを入力して」]をしてほしいです。

1. ページを開いてスナップショットを撮り、どの要素と操作できるか見てください。
2. 一歩ずつタスクを実行し、各ステップで正しい要素があることを確認してください。
3. ログインが必要な場合は、認証情報を安全に保存する方法を教えてください(agent-browserには暗号化されたvaultがあります。私のパスワードを平文で置かないでください)。
4. 結果を整理して渡し、できなかったことがあれば教えてください。
セキュリティ · あなたの認証情報を暗号化
AIがあなたのセッションでサイトに入るなら、チャットに絶対にパスワードを貼らないこと。agent-browserは暗号化された認証情報のvaultを備えている。アクセスを名前で保存し、AIはパスワードを見ずにそれを使う。そしてセッションファイル(トークンを含む)は.gitignoreに入れ、GitHubには絶対に上げない。(シリーズのセキュリティガイドとつながる。)
C-A-Rと組み合わせよう
agent-browserはC-A-Rプロトコルの監査フェーズにぴったりの補完だ。AIが自分の作業を監査するとき、いまやアプリを開いて本当に動くか確認できる。コードを読み直すだけではない。目で監査するのは、手探りで監査するよりはるかに強力だ。
NeuralOSでは、検証がフローの一部
「手探りで作らない」という哲学はNeuralOSの中心にある。作るものは、思い込まず、確認する。届ける前に自己検証するAIという発想は、私たちの製品の考え方の一部だ。ツールを組まずにその厳格さがほしいなら、それが道だ。
C-A-Rプロトコル · 手探りではなく目で監査する
agent-browserは監査フェーズを強化する。AIはコードを読み直すだけでなく、ブラウザで確認する。
セキュリティの装甲 · 認証情報を守る
AIがあなたのセッションで閲覧するなら、認証情報を暗号化して保存し、トークンは絶対にGitHubに上げない。
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